


月極駐車場を運営・管理する上で、最も重要な指標は駐車場の稼働率。時間貸しのコインパーキングと異なり、1台でも空きが出るとその月は丸ごと1台分の収益がなくなってしまうため、オーナー様や管理会社様にとってかなりの痛手となることでしょう。
本記事では、現在運営中の月極駐車場の稼働率を改善するためのチェックポイントについて解説します。
いつかやらなければと思いつつ手付かずになっていたり、あまり重要視せずにおざなりになっていたりするかもしれません。紹介しているチェックポイントを、自社で運営・管理している駐車場に照らし合わせて確認してみてください。
目次
基本的なことではありますが、改めて月極駐車場の稼働率の計算方法をご紹介します。
契約済みの区画の数(新規契約数―解約数)÷駐車場の合計区画数=稼働率(%)
上記の計算式に当てはめることで、現状の月極駐車場の稼働率を算出することができます。どのくらい駐車場が稼働しているのか、現状を把握することが改善への第一歩。まずは計算してみてください。その上で、稼働率を100%に近づけるために必要な施策を実行していくことが大切になってきます。
そのための施策は大きく分けて2つ。「新規契約数を増やす施策」と「解約数を減らす施策」です。さっそくその方法に繋がるチェックポイントを確認していきましょう。
新規契約数を増加させるためには、なんといっても集客が必要になります。集客方法は様々ありますが、集客施策の基本のキとなる施策は駐車場に設置する看板になります。
看板を人目がつく場所に設置し「月極駐車場であること」と「空きがあること」「駐車場のお問合せ先」が一目でわかる看板にすることが大切です。建物や木の影に隠れて看板がひとめ見えにくくなってしまっていないか、劣化して文字情報が見えにくくなってしまっていないか、今一度確認してみましょう。
また、近隣にあるビルやマンション、住宅へのチラシの配布も十分に効果を見込むことができます。その際、既に駐車場を借りていて、乗り換えを検討する人がターゲットとなる場合が多いため、周辺の駐車場よりも安い料金設定、あるいはプラスアルファの特典をつけてみても良いでしょう。
しかし、看板やチラシだけでは駐車場を探している方へリーチできるエリアが限定的なため、遠方で駐車場を探している人にはリーチができません。そのため、稼働率を常に100%を保つためには駐車場検索のポータルサイトへの出稿、Web広告やGoogleビジネスプロフィールへの登録など、Web集客も必要になります。
「集客施策を実施しているのに問い合わせが来ない」「最近問い合わせが減ってきた」といったお悩みをお持ちではありませんか?その場合、賃料の「料金設定」を見直す必要があるかもしれません。
近隣に新しい月極駐車場やコインパーキングができることで、賃料の相場は変わってくることがあります。これまでと同じ料金設定のままでは新規契約の減少や解約率が増加し稼働率の低下につながります。
「料金設定を低くしたら、単純に賃料が減ってしまうのでは?」と不安になるかもしれませんが、適切な料金設定に変更することで稼働率が上がり、結果的に売り上げアップにつながることも。
稼働率を上げるための施策として集客施策に目が行きがちですが、駐車場スペースの整備や清掃や迷惑駐車への対応など駐車場の管理は解約率を減らす施策も重要です。
上記に挙げたチェックポイントが一つでも当てはまるようであれば、早急に改善する必要があります。雑草やゴミの撤去といったものであれば、すぐに対応できるはずなので、まずは実践してみましょう。
それ以外のポイントについては、利用者のマナーに関わる問題や改修費用が必要になる場合もあるため、すぐに着手できることではないかもしれませんが、常に高い稼働率を維持できる状態につながります。
月極駐車場の稼働率を改善するにあたって、料金設定と同等に重要視してほしいのが「区画割り」です。 「借り手がついても、契約が長続きしない」そんな場合は、出入り口や車庫が狭かったり、切り返しが難しかったりして、入出庫がしにくい駐車場になっていることが原因かもしれません。 実は区画割が適切ではないために、解約に繋がっているケースも多く見られことをご存知でしたか?
既に駐車場の経営をされているオーナー様であればご存知のこととは思いますが、駐車場における1区画は、軽自動車の場合「幅員2.0メートル×長さ3.6メートル」、小型自動車の場合「幅員2.3メートル×長さ5.0メートル」、普通乗用車の場合「幅員2.5メートル×長さ6メートル」以上が必要であると定められています。
敷地内の区画数を増やせば、その分多くの借り手を受け入れることができ、直接的な賃料アップにもつながりますが、借り手から敬遠される駐車場になってしまいます。 単純に規定通りの広さを確保するだけではなく、駐車場内には利用しやすい十分な移動スペースも確保することで常に高い稼働率を維持でき、結果売り上げアップにつながります。
そもそも稼働率を改善できる見込みがあるのか確認することも重要です。
周辺の月極駐車場の状況を見てみましょう。埋まっているようなら月極駐車場のニーズはありますが、空きの余裕があるようであれば、月極駐車場を必要としている人が少ないのかもしれません。
そもそも月極駐車場のニーズがない場所の場合、一部の区画を時間貸し駐車場(コインパーキング)として運営することで区画の稼働率の改善を検討してみても良いでしょう。
ただし、一部の区画だけをコインパーキングに変更するには、一般的に機器の導入などの初期費用がかかることも事実です。まず、周辺のコインパーキングの稼働状況を確認し稼働しているようなら、一部の区画をコインパーキングに変えることで稼働率の改善につなげることが出来ます。
「いえらぶパーキング」では、月極駐車場の支援サービスを行っており、月極駐車場の稼働率についてお困りでしたらご相談ください。
●申し込みから契約までオンライン完結システムの提供
空室確認や申し込みができるサイトへつながるQRコードを看板に掲載します。利用希望者は、店舗へ電話や訪問をする必要がありません。契約までの時間も手間もかからないことは、利用者が駐車場を選ぶ上で大きな魅力となり、稼働率向上にもつながります。
●月極駐車場利用から時間貸し利用にボタン一つで変更可能
空室中の月極駐車場を、ボタンをクリックするだけで時間貸しの駐車場に変更することができます。無駄なく効率的に駐車場を稼働させることが、収益向上につながります。
●問い合わせ・迷惑駐車対応
いえらぶParkingでは問い合わせにすべて人が親身になって対応します。スピード&365日対応です。
クレームが入ったときなど、いえらぶParkingはどこよりも早く対応します。また、万が一迷惑駐車対応も報告システムによって早急に発見することができます。弁護士会を通して所有者の特定、その後、いえらぶParkingより督促書類を送付いたします。
●Web集客施策の支援実行
「いえらぶParking」「いえらぶ物件検索」などの月極駐車場のポータルサイトへの掲載、リスティング広告、Google Mapへの掲載、専用サイト制作、バナー制作などのインターネット集客にも注力し, 遠方で駐車場を探している人にもリーチできる施策を行います。
●看板・のぼり制作やチラシのポスティング
「月極駐車場であること」「一般募集をしていること」などの必須条項が瞬時に目に入ってくるような、視認性が良く伝わりやすいデザインの看板やのぼりを制作します。また、チラシ制作から駐車場の利用ニーズが最も高い近隣住宅へのポスティングも一括で行うことができます。周辺地域の住民へ認知を拡大する施策を積極的に行います。
「いえらぶパーキング」では、集客支援から契約締結後の車庫証明発行や初期費用・賃料の決済など駐車場運営に関わるほぼすべての業務をお任せいただけます。
また契約中の利用者に対する更新手続きや、問い合わせ対応(365日)、トラブル・クレームの対応も行います。解約手続きや費用回収などもお任せください。
集客・申し込み・契約関連業務から問い合わせ対応、解約更新業務まで、契約駐車場運営に関わるほぼすべてをお任せいただくことで、導入前に300時間を費やしていた管理業務を7時間と約97%削減することができます。
いえらぶParking管理の詳細はこちらのページよりご覧ください。
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